エネファームの特徴とメリットデメリット

更新日:2018年8月12日

エネファームとは、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムのことです。「エネルギー」と農場を意味する「ファーム」から構成された造語となっています。

東京ガスや大阪ガスなどといったガス事業者が積極的にPRをしてきたということもあって、仕組みや概要は分からなくても名前は知っているという方も多くなりました。

目次

  1. 特徴・仕組み
  2. メリットデメリット
  3. 今後の課題
  4. エネファームのメーカー比較

特徴・仕組み

エネファームの仕組み
(イラスト出典:燃料電池普及促進協会

エネファームの特徴は燃料電池コージェネレーションを組み合わせて活用しているという点です。両方の仕組みを取り入れることによって、電気代削減や非常用の発電などに役立つ設備となっています。

都市ガスやLPガスなどから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させることで発電を行うという仕組みです。発電した電力を家庭内で使用することができ、節電を見込むことができます。

また、発電と同時に発生する熱を利用してお湯を作り出し(コージェネレーション)、各部屋の床暖房や浴室のミストサウナなどに活用することができます。

自分で発電できるため節電になるのはもちろんのこと、給湯までできてしまう優れものです。

更に、エネファームに必要な水素はガス(都市ガス・プロパンガス共に可)から製造するため、電力供給が途絶えても、ガスの供給があれば作動でき、非常用電源としても役に立ちます。

メリットデメリット

メリット デメリット
節電効果によって電気料金が安くなる 貯湯タンクが必要となる
補助金制度が用意されている 発電時に低周波音が発生する
二酸化炭素や有毒ガスなどを排出しない エコウィルよりも高額な初期投資が必要となる
自宅で発電するため送電ロスが非常に少ない(ほぼなし) 寿命が存在する(20年程度)
ガス会社によってはエネファーム専用の優待ガス料金を設定している ガス料金が値上がりすると、光熱費削減効果が薄れる

今後の課題

単刀直入に言ってしまうと、ずはり価格です。エネファームの性能や機能は素晴らしいのですが、コストの問題が重くのしかかっているため、まだ完全に普及しているとは言い難い状況です。

エネファームが誕生した2009年初頭の販売額は約350万円でした。現在の最安値モデルが約150万円ですので、当時と比較すると200万円も安くなっています。

メーカーの努力で低価格化が進み、国や自治体の補助金制度も利用可能ではありますが、それでもまだ自動車を買えてしまうような価格ではあります。

ただ、東京ガスを始めとした一部の事業者は、将来的に100万円を切るエネファームの開発を計画しているため、これから更にコストパフォーマンスの高い新型エネファームの登場が期待されています。

エネファームのメーカー比較

ガスを使用することから、特にガス事業者が広報活動に力を入れていますが、実際に製造を行っているのは以下の2つのメーカーです。

メーカー 解説
パナソニック パナソニックでは社内分社のアプライアンス社にて、都市ガス用のエネファームの製造を行っています。固体高分子形燃料電池(PEFC)を用いたエネファームとなっています。既に複数回のモデルチェンジが発表されていて、現在の価格は150万円まで抑えています。
アイシン アイシンのエネファームは都市ガス用もLPガス用も用意されています。固体酸化物形燃料電池(SOFC)を用いたエネファームとなっています。「エネファーム type S」とも呼ばれています。
東芝・ENEOS 共に過去にエネファームを製造していましたが、東芝は2017年に、ENEOSは2016年にエネファームの製造を終了しました。

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