HEMSの特徴とメリットデメリット

更新日:2018年8月12日

Home Energy Management System(家庭用エネルギー管理システム)のことを省略して、HEMSと言います。読み方はヘムスです。

スマートグリッドを構築する上で非常に重要なシステムであると同時に、スマートハウスに必要不可欠なシステムでもありますが、一体HEMSとはどのようなシステムなのでしょうか。

目次

  1. 特徴・仕組み
  2. メリットデメリット
  3. 今後の課題
  4. HEMSのメーカー比較

特徴・仕組み

HEMSのシステム構成図
(イラスト出典:デンソーテクノ

HEMSの特徴は家庭内のエネルギーの流れを数値で確認できるという点です。家全体にシステムを導入することによって、どの部屋でどの機器がどれだけの電力を消費しているのかなどといった内容が細かく把握できます。

設定次第で、機器単位でも部屋単位でもフロア単位でも、消費電力量を計測することが可能となっています。

「エネルギーの流れ」と書きましたが、HEMSで把握できるのは消費電力だけではありません。

太陽光発電を導入している場合には発電量が分かります。蓄電池や電気自動車やプラグインハイブリッド車をお持ちの場合には、蓄電池に溜められている電力量も確認できます。

ここまでは電力だけに触れましたが、実は水道やガスの使用量もリアルタイムで把握できます。

ただ、前述の内容にも共通して言えることなのですが、HEMSは様々なメーカーが提供しているため、導入するシステムによってできることとできないことがあります。導入前にはこの点を把握しておくようにしましょう。

メリットデメリット

メリット デメリット
電力やガスの使用状況が一目で分かる 画面の見方や操作に慣れる時間が必要
光熱費削減の意欲が高まる HEMSが故障してしまうこともある
各種機器の遠隔操作ができる 遠隔操作や自動操作に対応している機器が必要
子どもへのエネルギー教育にも役立つ 誤作動や誤操作が起きる可能性がある
他のエネルギー機器と比べると比較的安価で導入できる 発電を行う設備ではないため、費用対効果は不透明

今後の課題

先の項目で、HEMSを導入することによってエネルギーの流れを確認できるということを書かせて頂きましたが、実はもう一つ大きな特徴があります。それはシステムを通じて機器(家電)を外部からコントロールすることができるという点です。

自宅に帰る前に外出先からエアコンの操作をして、帰宅時に快適な状態になっておくように設定できたり、時間を指定してお風呂を沸かしたりすることができます。例を挙げるときりがないほど様々なことができ、非常に便利です。

ただし、この点に関してはまだ課題が残されています。現状ではHEMSによるコントロールに対応している機器が少ないということです。また、これから登場する新機種が対応製品だとしても、現在使用中の機器に関しては未対応です。

つまり、仮にほぼ全ての機器をHEMSでコントロールしたい場合には、現在お使いの機器を全てHEMS対応の新機種に買い換える必要が生じます。

エネルギーの流れを確認できるというだけでも大きなメリットではありますが、コントロールに関してはまだまだこれから考えていく必要がありそうです。

HEMSのメーカー比較

既に大小様々な企業がHEMSを提供していますが、主に知名度が高くて利用者数も比較的多い大企業をご紹介します。簡単な解説付きです。

メーカー 解説
パナソニック 「スマートHEMS」
パナソニック製のHEMSです。AiSEG(アイセグ)という製品を設置してエネルギーの見える化を行います。エアコンやエコキュートなどといったAiSEG対応機器をスマートフォンで操作することもできます。
NEC 「クラウド対応型HEMS」
NEC製のHEMSです。クラウドという名称からも想像できる通り、利用者専用のホームページが設けられていて、そちらから消費電力等の情報を見ることができます。パソコンでもスマートフォンでもOKです。
シャープ 「クラウドHEMS」
シャープ製のHEMSです。Android搭載の専用タブレット端末が用意されていて、単に電力に関連した情報を見るだけではなく、インターネットやアプリなどを楽しむこともできます。
NTT東日本 「フレッツ・ミルエネ」
NTT東日本製のHEMSです。導入が簡単で、しかも費用も非常に安くなっています。他社製品と比較すると機能はさほど充実していませんが、消費電力量だけが分かれば十分という方におすすめです。
東芝ライテック 「東芝HEMS」
東芝の子会社である東芝ライテック製のHEMSです。HEMS以外にも蓄電システムやセキュリティシステムなどを扱っています。
デンソー 「HEMS」
デンソー製のHEMSです。特にブランド名などは付けられてなく、単に「HEMS」という名称で販売されています。ベーシックなものは電気のみですが、オプションを付けると水道やガスも計測できます。

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